仮設図面では、これといったはっきりしたルールが無く、書く人によって過程も結果も様々です。
私の作図法はあくまでサンプル1にすぎません。
平面割付
下絵の準備が整いましたので、ここからが仮設計画に入ります。
支保工材の配置間隔は全て強度計算を根拠に決まります。よって配置するより前に一通り強度計算をする必要があります。
支柱の配置間隔は基本的に300mmの倍数で決めます。
今回は強度計算の結果を以下と設定します。
梁下
合板 t=12mm
根太材 単管 200mmピッチ
大引材 木-100
支保工材 パイプサポート(600mm以内×900mm以内)
スラブ下
合板 t=12mm
根太材 単管 300mmピッチ
大引材 木-100
支保工材 パイプサポート(1200mm以内×1200mm以内)
壁付梁下
合板 t=12mm
根太材 単管 200mmピッチ
大引材 木-100
支保工材 パイプサポート(1列×900mm以内)
まずは大梁から配置していきます。
梁においては根太が長辺方向、大引が短辺方向に配置します。
平面図では支柱だけを配置していきます。
柱からは基本的に300mm離します。どんなに近くても150mm以上は離してください。
遠くなる場合の片持ち部は通常部のピッチの半分以下にしてください。どうしても端部片持ちが通常部の半分以上になる場合には、別途強度計算により確認する必要があります。
次に小梁の配置をしていきます。
基本的に大梁と配置方法は同じです。
短辺方向は梁幅と同じにしてもいいのですが、後に単管ブレースを配置するときに支柱間が狭すぎると斜材の角度が確保できないので、部材の強度の範囲なおかつスラブ支保工の邪魔にならない範囲でできるだけ幅を取って配置します。
次にスラブ下の配置をしていきます。
梁下の支柱に干渉しないように気を付けましょう。
スラブにおいては基本的に根太が長辺方向、大引が短辺方向に配置します。
しかし、スラブ形状は様々なので、例えば周囲の部材と方向を合わせるために、この条件とは逆になる箇所も少なくありません。
柱の周り等では、根太と大引きがどう納まるのかを3次元的にイメージしながら配置しましょう。
平面図では支柱だけを配置していきます。
梁からは基本的に300mm離します。どんなに近くても150mm以上は離してください。
遠くなる場合の片持ち部は通常部のピッチの半分以下にしてください。どうしても端部片持ちが通常部の半分以上になる場合には、別途強度計算により確認する必要があります。
最後に壁付梁下の配置をします。
壁付梁においては基本的に根太が長辺方向、大引が短辺方向に配置します。
梁幅が非常に小さい場合は、根太を無くし、大引を長辺方向に配置することもあります。
梁幅150mm以下⇒支柱不要
梁幅150mm~300mm⇒支柱1列(根太なし)、壁から150mm以上離す。
梁幅300mm~500mm⇒支柱1列(根太あり)、梁幅の中心に配置
梁幅500mm以上⇒支柱2列以上、壁側の支柱は壁から150mm以上離す。
平面図では支柱だけを配置していきます。
柱や壁からは基本的に300mm離します。どんなに近くても150mm以上は離してください。
遠くなる場合の片持ち部は通常部のピッチの半分以下にしてください。どうしても端部片持ちが通常部の半分以上になる場合には、別途強度計算により確認する必要があります。
この他にも、様々な状況やそれに合わせた方法があります。
それはいつの日か具体的な物件を参考に紹介していきたいと思います。
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