仮設図面では、これといったはっきりしたルールが無く、書く人によって過程も結果も様々です。
私の作図法はあくまでサンプル1にすぎません。
詳細図の作図(くさび緊結式足場)
作図の最後は詳細図になります。
足場の種類によって、詳細図の種類も様々ありますし、その物件の計画によっても必要な詳細図の種類は変化します。
よって今回は、オーソドックスな詳細図の項目を例として挙げていきます。
階段詳細図
立面図を参考に階段部の詳細図を書きます。
階段枠しか使っていないのであれば、それだけでいいですが、タラップ付布板を使用している場合はそちらの詳細図が必要な場合もあります。
断面詳細図
断面図を参考に、標準的な部分を書きます。
この断面図詳細図で、この物件の使用部材(外部養生種類、先行手摺、巾木、落下防止養生等)を示す重要な詳細図です、これを省くことはまずないでしょう。
脚部詳細図
断面図を参考に書く詳細図です。
内部足場計画の場合は、脚部で調整することが多いのでイレギュラーな部材になることが多いです。
断面図との整合性が取れているように注意しましょう。
梁枠詳細図
立面図を参考に書く詳細図です。
梁枠のサイズが2スパン、3スパン、4スパンと数種類ある場合は、物件中で使用している種類の数だけ書くのが基本ですが、レイアウト時のスペースの問題で省略し、どれか1パターンだけ作図ということもあります。
くさび緊結式足場の場合、枠組足場よりも梁枠の設置高に自由度が高いです、設置方向に立面図との間に食い違いがないか注意して書きましょう。
梁枠の上に来る、高さ調整役の支柱種類を間違えないように明記しましょう。
棚足場詳細図
断面図を参考に書く詳細図です。
内部足場計画図については、必須になってくる詳細図です。
棚足場の組み方は今回の方法以外に色々な資材を使うパターンがあります、その状況に合わせた詳細図を作成しましょう。
この他にも、様々な状況やそれに合わせた方法があります。
それはいつの日か具体的な物件を参考に紹介していきたいと思います。
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