くさび緊結式足場

内部足場計画図(建築物件)の書き方 くさび緊結式足場-1-足場平面割付

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仮設図面では、これといったはっきりしたルールが無く、書く人によって過程も結果も様々です。

私の作図法はあくまでサンプル1にすぎません。

 

足場平面割付(くさび緊結式足場)

内部足場計画の場合、施工範囲のみ指定されて0から自分で計画することもありますが、先方からある程度の方針を指定されて計画することも多いです。

壁および天井が施工範囲の場合もあれば、施工範囲は壁のみ、天井のみという場合もあります。

天井の施工があれば棚足場になります。

天井の施工が無ければ内周にだけ足場が必要となります。

 

棚足場の場合は単管の細工や梁枠などを使用して、どの程度脚部を空けるかの方針が必要となってきます。

 

先方の方針によって求められるものは様々です。

同じ建物の計画でも、担当者が変われば、まるで違う計画になることもあります。

 

くさび緊結式足場の支柱材間隔に関しては労働安全衛生規則において一定のルールが決められています。

・けた方向1.85m以下

・はり間方向1.5m以下(幅1524mmという足場はNGとなります)

 

くさび緊結式足場の部材も多種多様ありますが、今回はダーウィンを例に話を進めます。

幅は305mm・457mm・610mm・914mm・1219mmの5種類。

ピッチは1829mm・1524mm・1219mm・914mm・610mm・457mm・305mm・153mmの8種類です。

平面計画をするときには、特別な指示がない限り、できるだけピッチ1829mmのものを多く使います。

その他のピッチの部材は、調整部材として使います。

本設構造物からの足場の離れは基本的には300mmという希望が多いですが、足場の用途自体が様々なので、指定される数値も様々です。

 

足場のコーナーの作り方にはいくつかのパターンがあります。

通常はできるだけ多くのコーナーをパターン1やパターン2の形で納めるようにします。(パターン1とパターン2のどちらの方がよいのかは、好みによりますので、事前に先方に確認を取りましょう。)

調整しきれないコーナーをパターン3やパターン4の形にして、極力少なくします。

 

 

具体的に平面割付をしてみます。

今回は計画の条件として、壁・天井両方施工用の棚足場とします。

くさび緊結式足場全体に計画しますが梁枠を使用して脚部に空間を設ける方針で書いてみます。

 

 

この他にも、様々な状況やそれに合わせた方法があります。

それはいつの日か具体的な物件を参考に紹介していきたいと思います。

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