仮設図面では、これといったはっきりしたルールが無く、書く人によって過程も結果も様々です。
私の作図法はあくまでサンプル1にすぎません。
壁つなぎの設置(枠組足場)
壁つなぎの設置は強度計算によりピッチを計算し、その情報を元にピッチを決めて設置していきます。
最初に立面図から設置していきます。
強度計算で求められたピッチに沿って配置しますが、本設側の窓等の開口部に壁つなぎを設置してしまわないように注意しましょう。
今回の例では各階×2スパン毎設置という強度計算の結果が出たものと仮定します。
各階FL-100mmの位置と2スパン毎の建地材に設置していきます。
2番目に断面図に壁つなぎを設置していきます。
断面図ではスパン方向のピッチは表現できないので、各階FL-100mmに設置していくだけです。
3番目に平面図に壁つなぎを設置していきます。
平面図においての壁つなぎは、高さ方向のピッチは表現できないので、立面図の設置位置を元に壁つなぎを設置していきます。
最後に立面図において、強度計算の検討箇所に計算に使用する壁つなぎの負担範囲の表記を記入します。
必ず強度計算書の計算内容を参照しましょう。
書き込む項目としては
一般部
・高さ方向負担範囲
・ピッチ方向負担範囲
最上段
・最上段の壁つなぎと、その下の壁つなぎとの高さ寸法
・最上段の壁つなぎと、足場最上部との高さ寸法
外壁の種類に合わせて、壁つなぎの種類も様々です。
一つの図面の中に複数の種類の壁つなぎが混在することも多々あります。
その場合は壁つなぎの種類ごとにシンボルマークを△や□や×等、複数用意して使い分けましょう。
この他にも、様々な状況やそれに合わせた方法があります。
それはいつの日か具体的な物件を参考に紹介していきたいと思います。
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