仮設図面では、これといったはっきりしたルールが無く、書く人によって過程も結果も様々です。
私の作図法はあくまでサンプル1にすぎません。
断面図の足場配置(くさび緊結式足場)
くさび緊結式足場の部材も多種多様ありますが、今回はダーウィンを例に話を進めます。
例外もありますが、平面を作成した次には立面図より先に断面図を書いておく方が手順としては合理的です。
断面図を切る場所は、各方向最低一ヶ所かつ、すべての足場の足元レベルが表現できるように決定します。
よって、一般的には屋根レベルが多い建物程、平面形状が複雑な建物程必要な断面図の数は増えていく傾向にあります。
昇降部及び屋上渡りが見える断面も、最低でも一ヶ所はあるのが望ましいでしょう。
下図のように、断面図データの上に平面図を回転させつつ、通り芯を基準に配置し、その平面図からのラインを基準に断面図を配置していくと、平面と断面の整合性がとりやすいです。
GLからの足場を基準に足場全体のレベルを決めます、ジャッキ長が200mmを超えると、足場の許容荷重が小さくなるために、できるだけジャッキ長は200mm以下に抑えましょう。
屋根の上から立つ足場でも、GLからの足場と連続してつながる足場は足場のレベルをそろえるために、最下段で各種支柱を使用して調整します、単管を使用して調整することも可能ですが、基本的には支柱の使い分けで調整しきれます。
注意点として、ジョイントのレベルを足場全体でそろえることが必須条件となります。
下図にあるペントハウスのように、足場が連続していない場合は、足場レベルを合わせる必要はありません、調整枠は使用せずに、最下段には主枠を使用します。
足場段数の決定基準は、数値の差は様々ありますが
・足場の最高点が屋根スラブ天端+1000mm以上あること。
・足場の最高点が・建物の最高点を超えていること。
この二つをクリアしてる段数に設定します。
足場高さ追加する手段としては、足場を1段追加する方法と、トップ支柱を最上段に設置する方法があります。
ただし状況によっては、屋上渡り部分にのみ、更に+1段追加して渡り設備を設置することも少なくありません。
続いて、付属部材や昇降設備の記入をします。
仮に設計条件として、今回は
外部側
巾木、メッシュシート
躯体側
落下防止養生(伸縮ブラケット+落下防止ネット)を2段毎、巾木を各段配置
という条件で配置してみます。
支柱材の使い分けは下図のようになります。
H=3600・H=1800---中段以上における基本部材、最下段には使用不可
H=1350---下から2段目の調整で使用可、梁枠上で使用可、最下段には使用不可
H=1125・H=900---下から2段目の調整で使用可、最下段に使用可
H=2700・H=675・H=450---最下段にのみ使用可
H=900(トップ支柱)---最上段にのみ使用可
この他にも、様々な状況やそれに合わせた方法があります。
それはいつの日か具体的な物件を参考に紹介していきたいと思います。
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