仮設図面では、これといったはっきりしたルールが無く、書く人によって過程も結果も様々です。
私の作図法はあくまでサンプル1にすぎません。
断面図の足場配置(単管抱き足場)
例外もありますが、平面を作成した次には立面図より先に断面図を書いておく方が手順としては合理的です。
断面図を切る場所は、各方向最低一ヶ所かつ、すべての足場の足元レベルが表現できるように決定します。
よって、一般的には屋根レベルが多い建物程、平面形状が複雑な建物程必要な断面図の数は増えていく傾向にあります。
昇降部及び屋上渡りが見える断面も、最低でも一ヶ所はあるのが望ましいでしょう。
下図のように、断面図データの上に平面図を回転させつつ、通り芯を基準に配置し、その平面図からのラインを基準に断面図を配置していくと、平面と断面の整合性がとりやすいです。
GLからの足場を基準に足場全体のレベルを決めます。
屋根の上から立つ足場でGLからの足場と連続してつながる足場はレベルをそろえるために、水平単管の設置高さを調整します。
下図にあるペントハウスのように、足場が連続していない場合は、足場レベルを合わせる必要はありません。
足場段数の決定基準は、数値の差は様々ありますが
・足場の最高点が屋根スラブ天端+1000mm以上あること。
・足場の最高点が・建物の最高点を超えていること。
この二つをクリアしてる段数に設定します。
今回は例として、全体を単管抱き足場で計画していますが、実際は部分的に配置する場合が多いと思われます。
その場合は、周囲の枠組足場またはくさび緊結式足場のレベルを基準に単管抱き足場のレベルを合わせていきます。
この他にも、様々な状況やそれに合わせた方法があります。
それはいつの日か具体的な物件を参考に紹介していきたいと思います。
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